前回のブログで、弱酸性の洗浄剤だからお肌に優しいとは一概には言えないという事を書きました。今回のブログがこのテーマの締めくくりです。これは、私が15年間、理美容室専門のシャンプー屋として活動してきた中で経験上はっきりと言えることなんです。私が理美容室の業界でお仕事をするきっかけになったのは、理容組合さんから手荒れの少ないシャンプーを作って欲しいという依頼を受けたのがきっかです。手荒れが原因で業界を去...
前回のブログで、弱酸性か、弱アルカリ性かだけで肌に優しいかどうかを判断するのはナンセンスだということを書きました。それでは、テレビに流れるボディソープのコマーシャルで”弱酸性だからお肌に優しい”と謳っているものがありますが、これはどうなんでしょうか?一般的に、弱酸性の洗浄剤がお肌にやさしく、弱アルカリ性の洗浄剤はお肌に悪いという方がおられます。その根拠を聞くと、弱酸性と弱アルカリ性を比べると、角質の...
前回のブログで、弱アルカリ性はお肌や髪に悪くないと言える根拠として、「美人の湯」を例にあげました。しかし、以前サロン講習でこの話をしたら、温泉に入るのは15分程度だから問題が出ないだけで、長時間入り続けたら問題が出るのでは?というご意見をいただいたことがあります。前回のブログをお読みになった方の中にも同じことを思った方がおられるのかも知れませんので、今回はもっと納得していただける最終根拠?をお伝えい...
前回のブログで”弱酸性がお肌に優しい”というのは都市伝説であると書きました。このキャッチコピーが拡がったのは、弱酸性の洗浄剤を売り出すメーカーがCMで使用したのがきっかけと言われています。健康な方は、固形石鹸(弱アルカリ性)で顔や体を洗って、一時的に皮膚が弱アルカリ性に傾いても、6時間程度でほぼ元の弱酸性にもどります。中和能といいます。しかし、アトピーのひどい方では、なかなか元の弱酸性にもどらないので...
私たちの身体の内部と外部の境目は角質と言われる0.02mmの薄い皮膚の一部であることは皆さんご存知だと思います。この薄い角質層が外部からの侵入者を防いでくれているわけです。この角質の表面(お肌)は常在菌の働きによって弱酸性に保たれています。これはお肌にとって弱酸性が良いのではなく、常在菌にとってよい環境ということです。この常在菌が元気だと外部からの侵入者(菌)を追い払ってくれるので、結果としてお肌が健...