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表示指定成分

表示指定成分とは、アレルギーや皮膚トラブルの原因になる可能性のある成分のことです。

103種類の成分があります。

この成分を配合するときは、容器に成分名を表記しなければいけないと法律で定められていました。


ところが、2001年にこの制度は廃止され、全成分表記に変わりました。


2001年までは、指定成分以外は表示しなくて良かったわけですから、消費者は、容器の裏を見て何も成分が書かれていなければ、とりあえず安心して使用できる化粧品であると判断できました。


ところが、2001年以降は、全成分表記に変わったので、どの商品も裏を見ると全成分が書かれています。

いいように考えれば、全成分書かれているので、自分に合わない成分が入っていれば購入しないという判断ができます。

また、その商品の全体的な構成が見えて、良し悪しが判断できるので全成分表記は良い制度だと言えます。


しかし、成分の知識が無い人にとっては、成分の善し悪しが判断できないので、逆に以前の表示指定成分制度の方がわかりやすいと言えます。

メーカー側からすると、表示指定成分制度だと裏書をみれば良くない成分が入っているのがバレバレで都合が悪い制度だと言えます。

全指定成分だと使っている材料がすべて見られてしまうので、これまたやりにくい。

ということになります。


それで、最近の化粧品はあまり本質に関係の無い、○○エキスなどの成分を多種入れる傾向にあります。


消費者も成分のことなどわかる人はあまりいませんから、〇〇エキスがたくさん入っている方が、高級な商品であると錯覚しますし、たくさんの成分を書くことで、全体像がわかりにくいようにしていると言えます。


また、表示指定成分以外の成分は安心かというと、2001年以降はこの制度は廃止されているので、項目は増えていません。


2001年以降出てきた成分や比較的新しい成分は後々にアレルギーなどの原因になることがわかってきたりしますので、要注意です。

アトピーの方におすすめ!と謳っている商品なのに、成分を見ると表示指定成分を使っている商品があったりしますので、表示指定成分ぐらいは知っておく必要があると思います。


ネットで「旧指定成分」と検索すると簡単に知ることができますよ。






Last Modified : 2018-03-30