シャンプー屋のブログ

サロン業界で奔走するシャンプー屋の活動日記!

TOP >  成分解説 >  アルコールで肌は乾燥する?じゃぁグリセリンは?

アルコールで肌は乾燥する?じゃぁグリセリンは?

美容室さんからたまに質問されるのが、

アルコール(エタノール)は肌に良くないと言われるけど、自分の使用している化粧品の成分にフェノキシエタノールやステアリルアルコールって入っているけどこれも良くないの?」

という質問です。


これ結構多い誤解なんですが、成分の名前にアルコールエタノールが含まれていても、物はまったく別物なんです。


化粧品でいう「アルコール」とは、エタノール(エチレンアルコール)のことを指し、フェノキシエタノールやステアリルアルコールもアルコールの仲間ではあるのですが、性質はまったく違うものです。


他に有名なアルコール類だと「グリセリン」(保湿剤)があります。



コロナ対策で手指消毒に使うアルコールはエタノールを意味します。


それ以外の〇〇アルコールやグリセリンなどでは、消毒は出来ません。


エタノールも決められた濃度以下の薄い濃度では殺菌、消毒の効果はありませんから濃度も大切です。



もう一つよく誤解されるのが、アルコールを使用すると肌が乾燥するから、アルコールの仲間のグリセリンも肌が乾燥するから使わない方が良いという話。


これは化粧水などを手作りする人から間違って広がったのかなと思いますが、確かにグリセリンは吸湿性が高いので、高濃度で使用すると肌の水分を奪う可能性はあります。


しかし、通常化粧品に配合されるものはそんな高濃度のものはないと思います。たぶん。。。(笑)


適切な濃度で使用すれば、肌に水分を与えてくれるよい素材です。ここでも濃度が大切


ネットの普及で成分名で検索すればすぐに情報が手に入る時代ですが、すべてが正しいわけでもなく、逆にメーカー主導の間違った情報も多いので、気をつけないといけないですね。


名前が似ていてもみな同じ働きではないというお話でした。




Last Modified : 2020-08-24