シャンプー屋のブログ

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ロクワットシャンプーはなぜ生まれたのか?

サロン現場を回っていてたまに聞かれることは、


何がきっかけでロクワットシャンプーを作ったのか?


ということ。素朴な疑問ですが...



業界誌「理容文化」2006年6月号に取材を受けて見開き4ページの記事が掲載されたけど、それを読んだ記憶のある方は少ないようです。いやほぼないです(笑)


お手元にある方はP.52~P.55を参照してください。


無い方はこちらからご覧になれます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

業界誌「理容文化」2006年6月号



この誌面でも書かれていないことは、ロクワットブランドを立ち上げる前は何をしていたのか?


ということです。



大学卒業後、メーカーに就職して開発業務に携わったあと脱サラし、親父の会社に居候して仕事を手伝うと共に、ある学者さんの開発した洗剤(以後N洗剤という)の企画営業の仕事をしていました。


その時の夢は飛行機を洗う


このN洗剤は独自開発の界面活性剤で、洗うだけで水をはじく効果をもたらす事ができる洗剤でした。


しかも、完全に水系の洗浄剤だったので、手を洗うことも食器を洗うことも出来、なお排水基準をクリアできる環境にも優しい洗剤でした。


溶剤(油系)を使った撥水洗剤はありましたが、水系では他になかったものです。


十分に特許を取れたと思いますが、学者さんの意向で特許出願はしませんでした。


なぜか?


絶対に真似して作れないからです。


勉強会に来られた大手企業や大学の先生も不思議だとおっしゃるほどでしたから。



営業では、いきなり飛行機を洗いたいと申し込んでも実績がないし、独自開発の洗剤ということで門前払いに。


まず実績を作ろうということで、自動車業界に焦点をあて、大阪ではテレビCMをやっているある中古車センターさん(4000台保有)にアタック。


車のオークション会場で来場者(車屋のオーナーさんばかり)の車を無料で洗ってあげるサービスを1週間毎日行い、高評価を得て採用。


この実績をぶら下げてある鉄道会社の子会社で採用決定。


電車やバスをテスト洗浄しに行ったこともあります。


皆が知る電車の名前をつけて商品化することが決まり、某大手新聞社の地域版にてテスト販売をするも、数量限定だったわけですが、完売。


さあ、いよいよ本丸の飛行機へ!


と思った矢先に、いろいろな大人の事情が発生。


ここでは書けません(笑)


悔しくて悔しくてやけ酒の毎日...


半沢直樹ならなんとかできたのかも知れませんが、私にはどうにもできませんでした。



そんな時に知り合ったのが兵庫県理容組合の品川理事長でした。


弊社の先代(親父)がある商品で品川理事長と知合い、娘さんの手荒れの話から、N洗剤をプレゼントしたことがきっかけでシャンプーを作って欲しいという話になったんです。


その案件を親父から振られた私は、洗剤とシャンプーでは管轄や法律も違うものなので、受けることはできないと断りました。


すると親父は、洗剤担当のお前の口から断ってくれということになり、はじめて品川理事長にお会いすることになったのです。


実際お会いしてお話を聞くと、本当に業界の手荒れで困っている人をなんとかしたいという強い思いが伝わってきて、結局断るどころか何とかしたいという気持ちになって帰ってきました。


そこからが正直地獄。


物になるかならないか、わからないものに時間と金を費やす。


物になっても売れるかどうかも保証はない。


今思うとよく引き受けたなぁと思うんですが、それが若さなのかも知れませんね。


とりあえず、初代ロクワットが完成し販売をスタートしました。14年前のことです。


ここら辺のことは、冒頭で紹介した業界誌「理容文化」2006年6月号をご覧ください。


その後、順風満帆とは行かず、紆余曲折ありましたが、今では13府県で推薦をいただきお仕事させていただいております。

感謝!


















Last Modified : 2020-09-28