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正しく除菌してますか?除菌シートの落とし穴?!

コロナ禍で衛生観念が高まり、手洗い、手指消毒、ドアノブの除菌などが日常となりました。


除菌を謳う製品も増えて、どれを選ぶと良いのか迷われる方も多いと思います。


例えば、除菌ウェットティッシュを選ぶ場合、次の3種類の製品があります。


①除菌ウエットティッシュ(アルコールタイプ 20%~60%)

②除菌ウエットティッシュ(ノンアルコールタイプ)

③除菌表示のないウエットティッシュ


私なら、①のアルコールタイプを選ぶと思います。


コロナ禍では①を選ぶ方が多いのかなぁと思いますが。


お値段もちょっと高めだし、アルコールも入っているし、これで大丈夫と過信していませんか?


と言うのは、皆さんにご紹介したいテスト結果があります。


それは、2018年に埼玉県が実際に行ったテスト結果なんですが、


上記の①②③に、④水道水を含ませたティッシュペーパーを加えて実際の除菌力を測定したものです。


①除菌ウエットティッシュ(アルコールタイプ 20%~60%)

②除菌ウエットティッシュ(ノンアルコールタイプ)

③除菌表示のないウエットティッシュ

④水道水を含ませたティッシュペーパー


それぞれを使って、1回だけ拭き取る、2回拭き取る、3回拭き取る、この3パターンで効果の違いを見ます。

結果は以下の写真のようになりました。


results.jpg
埼玉県庁のホームページ 掲載日:2018年1月30日 より引用  



実は、どれも1回の拭き取りでは、①~④で違いはほぼありません。


アルコールタイプでも、単なる水だけでも、菌の残り方はあまり変わらないのです。


2回拭き取ると、かなり除菌できていることがわかりますが、やはりアルコールタイプが少し優秀なだけで大きな差はありません。


この結果を見ると、除菌シートの成分よりも2回、3回と拭き取りする方が、しっかり除菌が出来ると言えます。これはウィルスでも同じことです。


お店の方は、ドアノブなどアルコール(70%~80%)をスプレーして拭き取るやり方を採用されていると思いますので、大丈夫だと思いますが、一般の家庭では除菌シートで拭いて終わりという方も多いと思いますので注意が必要だと思います。


手指は除菌シートを使うより、水洗いの方が除菌できますし、石鹸をつけるとなお除菌力がアップします。


もし除菌シートで1回で除菌したいなら、最近ではコロナ対策としてアルコールが70%程度の除菌シートも出ていますので参考にしてみてください。


ただし、この濃度になると殺菌になるので手荒れも起こりやすくなるし、除菌シートのフタをしっかり閉めておかないとアルコールが蒸発して意味がなくなるので注意が必要ですね。


除菌シートの使い方についてお話させていただきました。









Last Modified : 2020-12-24