シャンプー屋のブログ

サロン業界で奔走するシャンプー屋の活動日記!

TOP >  雑学 >  弱アルカリ性はお肌や髪に悪くない

弱アルカリ性はお肌や髪に悪くない

前回のブログで”弱酸性がお肌に優しい”というのは都市伝説であると書きました。


このキャッチコピーが拡がったのは、弱酸性の洗浄剤を売り出すメーカーがCMで使用したのがきっかけと言われています。


健康な方は、固形石鹸(弱アルカリ性)で顔や体を洗って、一時的に皮膚が弱アルカリ性に傾いても、6時間程度でほぼ元の弱酸性にもどります。中和能といいます。


しかし、アトピーのひどい方では、なかなか元の弱酸性にもどらないので、弱アルカリ性の洗浄剤よりも弱酸性の洗浄剤が良いのではないかと言われ、アトピー外来でも弱酸性の洗浄剤が勧められた時期がありました。


これが”弱酸性がお肌に優しい”という都市伝説を生むことになったのだと思います。


しかし、結果として弱酸性の洗浄剤では洗浄力が足りず、皮膚に汚れが蓄積してしまい、その結果としてアトピーが悪化してしまうことになりました。


それでも次から次へと化粧品でこの都市伝説が利用され、最終的には”弱アルカリは髪やお肌に悪い”という都市伝説まで生まれました。


洗浄剤やそれに含まれる添加物によっては髪やお肌に悪いものはあります。


しかし、それをペーハー(PH)だけで結論づけるのは少し乱暴な気がします。


日本にはお肌が綺麗になると言われる温泉、いわゆる「美人の湯」と呼ばれる温泉が多くあります。


これらの温泉は多くがアルカリ温泉です。


このアルカリ温泉で働く方たちは、本当にお肌がきれいな方が多いわけですが、弱アルカリがお肌や髪に悪いのなら、ここの方たちは皮膚がぼろぼろで、髪の毛もパサパサのはずですがそんなことはありませんね。


”木を見て森を見ず”


化粧品を売るがために一つの現象をもってすべてに当てはめてしまおうというやり方は危ないと思います。


次回は、”弱アルカリ性はお肌や髪に悪くない_最終根拠”をテーマにしたいと思います。











Last Modified : 2022-02-16