エビデンスとは？

最近、エビデンスというワードが日常の会話でもよく使われるようになりました。


私が子供の頃は、「証拠あんのか~」と言っていたものが、今は「エビデンスあんのか~」に変わったような感じですね。


化粧品業界で言うエビデンスは科学的根拠の事ですが、よく論文が引き合いに出されます。


「この論文によると〇〇だ」「ある企業から〇〇という実験結果が論文発表された」


みたいな感じですね。


エビデンスを確認することはとても大切なことではありますが、そのエビデンスの解釈の仕方が実はとても難しいのです。


有名な企業が論文発表すると、何の疑いもなく鵜呑みしてしまう人が多いですが、企業の論文は、自社にとって都合の良いものになっている場合もあるし、特許をとるような素晴らしいものまである場合もあります。


一口に論文と言っても、大学生の卒業論文から第一線で働く有名な研究者の論文まで幅広くあります。


極端に言えば、誰でも論文発表はできます。


しかし、その論文を専門家の人たちがいろいろな角度から検証して、評価された論文がエビデンスとして使うことができるわけで、論文になっていればなんでも正しいわけではないのです。


有名大学の教授が出した論文が、専門家たちの検証を受けて没になることもあります。


一般の方は、論文に書かれているとエビデンスがあると信じてしまう場合がありますが、それは企業にとって都合の良いエビデンスもどきであって、真実と遠い場合もあるわけです。


最近はタレント医師という方もいて、医療現場の人が困惑するようなことをテレビや雑誌で言う人もいるそうです。


ＳＮＳでは、美容インフルエンサーと呼ばれる人たちが、みんなが口を揃えて同じことを言うと、それが真実みたいになって拡散していきます。


ＳＮＳでいろんな情報が手に入るようになった分、偏った情報が氾濫している世の中なので注意が必要です。


と言っても、何が正しいのか見分けることは難しいですよね。


テレビでさえ、スポンサーの不利になることは言いませんから。