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化粧品の常識を一度疑ってみる

”ちなみに、「弱酸性だから肌に優しい」というハンドソープやボディソープの宣伝文句もよく目にします。

皮膚が弱酸性なのは、皮膚常在菌が皮脂膜をつくり出してくれているからです。

洗浄力の強い石けんで洗えば、それがたとえ弱酸性であったとしても、結局は大事な常在菌や皮脂をはがしてしまいます。

つまり、「弱酸性だから肌に優しい」というのも「なんだかよさそう」と消費者にイメージさせる文言であり、正しい情報とはいえないのです。”



これは、2018年のプレジデントオンラインの医学博士の記事より抜粋したものです。


化粧品の勉強会に行くとまず「弱酸性は肌に優しい」「化粧水で水分を与えて乳液でフタをする」ということを教えられます。


これから勉強しようとする方は何の疑いもなくこれをノートにメモして覚えます。

これをベースに化粧品の知識を積み上げていくわけですが、途中で、「乳液でフタはできないですよ」と言われても、今までそれを実践してきたし、基本の基だし、そんな馬鹿な話はないわと受け入れることができません。


化粧品業界では、商品を売るためにいろいろな都市伝説が生まれました。

大手がCMで言えば、それは事実のように拡散していきます。

マイナスイオンのドライヤーでも、大手メーカーがCMでこぞって競争して販売したものだから、マイナスイオンというフレーズが一人歩きしましたが、最終的には消費者センターからエビデンスを求められ、自粛することになりました。

効果効能を直接言わないかわりに、消費者が勝手に思い込んでしまうようにイメージ戦略を行いますから、私達は勝手に効果があるものだと信じてしまいます。

販売戦略ですから仕方がない部分はありますが、消費者はCMを鵜呑みにするのではなく、一度常識を疑ってみる姿勢が大切です。

こちらの記事も参考にしていただければ。

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Last Modified : 2023-08-09